【家賃25ドル!?米国セクション8に潜入】

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こんにちは、Yokoです!


今回は、アメリカの家賃補助制度「セクション8」に実際に住んでいる女性に話を聞き、私の住む街にある3つのセクション8住宅を訪れてみた体験をお伝えします。



※セクション8(Section 8)とは、物件名ではなく「ハウジングバウチャー制度」のこと




一定の収入以下の低・中所得者が政府に申請し、家賃の一部補助を受けられる制度です。




セクション8は何年待ち?実情公開


2025年度のHUD(米国住宅都市開発省)発表によると、セクション8(Housing Choice Voucher Program)は全国で約230万世帯が利用しており、うち高齢者・障がい者・子育て世帯が約68%を占めています  。



対象となる世帯は、世帯年収がその地域の中央値の30~50%以下であり、都市部ではその条件を満たす世帯の75%が最貧層(30%以下)に該当するとされます。



知人の女性は、現在セクション8に住んでおり、月の家賃はなんと約25ドルとのこと。条件によっては、10ドル程度や家賃無料のケースもあるそうです。


待機リスト(ウェイティングリスト)の平均登録期間は約1年9ヶ月(約21か月)で、地域によっては数年~十年以上に及ぶケースもあると報告されています



多くの人はウェイティングリストに数年単位で登録して順番を待つ必要がありますが、その女性は子どもが5人おり、特例で約6か月というスピードで入居できたとのことでした。



家賃援助住宅に住む女性の特徴とは



※画像はイメージで本人とは無関係です


その女性は24歳の白人女性で、5人の子どもがいますが結婚歴はなく、現在は無職。



どうやって生活しているのかと聞いたところ、政府から子どもたちに支給される補助金を家賃などにあてているそうです。



こうした補助金は本来、学用品や衣服、給食費などに使われるはずですが、実際には嗜好品や車購入、転売目的の家電に使う家庭もあるといいます。



さらに、アメリカではタックスリターンの時期になると、子ども1人につき返金額が大きいため、申告によってまとまった現金が入ることもあります。


ウォルマートやベストバイに行くとタックスセールスの時期には家具や家電が特売で売られます。



中にはそのお金で大型テレビなどを購入し、後に転売する人もいるそうです。



HUDによると、セクション8対象者の半数以上が単身または子育て中の家庭で、高齢者世帯も3分の1を占めます  


クション8の外観は実際どう?


セクション8は比較的治安の悪いエリアにあると言われています(私が住むエリアは比較的良い方)



私の街には3か所のセクション8住宅があります。実際に見て回った様子を紹介します。



【1か所目】


🏚 散らかった物件




敷地内やゴミ捨て場周辺にはゴミが散乱。住人が掃除することもなく、悪臭や害虫の痕跡もあるとのこと。



フードデリバリーに行った主人の話では、玄関を開けた瞬間にゴキブリの糞の匂いがして不衛生な状態が目に入ったそうです。


そこのアパートメントに配達しても誰もチップを払わなかったそう(お金がないという事情もあると思います)






この写真では比較的きれいですがダンプスターは常にゴミが溢れかえっていて回収してもすぐに一杯になるそうです。


道路はひび割れや穴が空いてボコボコの箇所が多く目立ちます。この辺は穴が空いた道路が多いですがここの敷地内は特にひどいです。




捨てされたタバコの吸い殻も目立ちますが誰も気にしないので掃除する人もいないそう。


メールボックスは日本のものと比べて小さくて可愛いですね。




住居ではありませんが敷地内の物置。周りに物が散乱してますが放置状態。




掲示されている禁止事項(徘徊・騒音・ポイ捨て・不法侵入など)も残念ながら守られていないようでした。



集合住宅の敷地内にこういうイラストがあるのがアメリカらしい・・・





ここは人が住んでいるらしいですがブラインドの状態を見たらなんとなく住んでいる人が分かりそうです。




ここにはカメラが設置されており見張っていると書かれますが実際にカメラは無いそうです。







【2か所目】

🏡 比較的良好


3か所の中ではもっともきれいな住宅地で、かつては敷地内に交番もあったとのこと。現在は年金暮らしの高齢者が多く、比較的落ち着いた雰囲気。




アパートタイプと大家族向けの戸建てタイプが混在しており、治安も良好です。




【3か所目】

🚨 最も治安が不安定

最後は最も所得が低い層向けで、過去には事件も起きたという場所。


監視カメラの設置を示す看板があるものの、ここも実際には設置されていないそう。





空調はなく、各家庭で設置する必要があります。


知人の女性はここに住んでいて、洗濯機置き場がないため毎回コインランドリーを利用しているそうです。


外壁や敷地内の一部は老朽化が進み、放置されたままになっている場所も見られました。






外壁が1部剥がれたまま放置された画像。以前外壁はブロック塀だったようですが上から塗ったようです。



セクション8に行って分かった現実




将来、もし年金暮らしになったらこうした家賃補助付きの住宅に住むのも良いかもしれないと思って調べ始めたのですが、実際に見てみると



数年待ってまで住みたい」と思える場所は正直あまりありませんでした。



比較的きれいな2か所目でも、悪くは無いですが住民の年齢層が高く、どこか活気が感じられない印象でした。



将来、日本に戻るのかアメリカに住み続けるのかはまだ決めていませんが、どこに住むにしても「安心・清潔・心地よさ」を感じられる場所を選びたい。そう実感した体験でした。

それでは今日はこの辺で!! また、次のブログでお会いしましょう!



Yoko
参考資料
2025年度 HUD「Housing Choice Voucher (Section 8)」データダッシュボード – HUD公式ダッシュボード [oai_citation:0‡hud.gov](https://www.hud.gov/helping-americans/public-indian-housing-hcv-dashboard?utm_source=chatgpt.com)
• Section 8待機リスト平均21か月(2024年) – USAFacts [oai_citation:1‡USAFacts](https://usafacts.org/answers/how-long-do-people-wait-for-subsidized-housing/country/united-states/?utm_source=chatgpt.com)
• 対象世帯230万超・平均滞在6年 – AP News [oai_citation:2‡AP News](https://apnews.com/article/hud-section-8-vouchers-trump-budget-cuts-1e1896d3e1335ec7552bf3faf5edcefa?utm_source=chatgpt.com) [oai_citation:3‡hud.gov](https://www.hud.gov/helping-americans/housing-choice-vouchers-tenants?utm_source=chatgpt.com)
• 州別待機期間(NYC:5~10年等)2025年5月レポート – FingerLakes1 [oai_citation:4‡fingerlakes1.com](https://www.fingerlakes1.com/2025/05/18/section-8-wait-times-by-state/?utm_source=chatgpt.com)
• Bay Area 230万世帯中の最新動向、補助額・待機状況 – SF Chronicle [oai_citation:5‡San Francisco Chronicle](https://www.sfchronicle.com/realestate/article/section-8-bay-area-20242430.php?utm_source=chatgpt.com)











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